ポートフォリオの点検と見直しでトータルで勝つ!

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こんにちは!
個人投資家のsoiyaです!

2020年は3月のコロナショックで全体的に大きく下げる時期があったものの、これを機に世界の主要な中央銀行において大規模な金融緩和が実施され、株式市場には良い環境となっています。

今年は、グロース株(成長株)や指数寄与度の高い大型株がマーケットをけん引してきましたが、一方で低成長企業やディフェンシブと言われる業種に多いバリュー株(割安株)はマーケットの平均未満の値動きとなっています。
しかし、グロースがいつまでも上がるわけではなく、バリューがいつまでも買われないわけではありません。
今回は、ポートフォリオ(PF)全体のバランスも考えながらトータルで勝つことを意識しようというお話です。

(免責事項)私は投資運用業及び投資助言代理業等の資格は有しておりません。記載する銘柄について、売買を推奨するものではありません。開示されている資料について、趣味程度でまとめている記事にすぎませんので、売買にあたっては自己判断・自己責任において行っていただきますようお願い致します。損失等に対する責任は負いかねます。

2020年後半の新興市場

2020年後半は、例年の夏枯れ(機関投資家の夏休みに伴い、薄商いとなること。下落基調となりやすい。)もなく、マザーズを中心に新興市場は活況が続きました。10月中旬で1368ポイントをつけるまでは右肩上がりの相場で持ち続けることができた方は儲かる相場だったかと思います。

右肩上がりのマザーズ指数

しかし、ここで一旦の天井をつけたマザーズ指数は、その後下落に転じ、1か月半ほど1200付近で揉んだ後に上放れたかと思いきや、12月初旬から再び下げて12/10終値で1157ポイントまで下げました。

個人投資家は、マザーズをはじめとする新興中小型株に多い「グロース株」を触ることが多いため、これまでどおりの銘柄選択をしながら信用取引でレバレッジをかけてしまうことで、この2か月間でこれまでの利益を吐き出してしまうのも簡単だったかと思います。

直近2か月のマザーズ指数

下落トレンドに入ったとしても、もちろん毎日下げ続けるわけではありません。マーケットは日々上げ下げを繰り返すものですが、上げたとしても前回の高値を超えられずに高値を切り下げながら下降トレンドを描くので注意が必要です。

こうした時には、ショートポジションも組み合わせたPFを構築することができれば有効ですが、じゃぶじゃぶの金融相場の中でのショートポジションを持つこともなかなかハイリスクで難しいものです。

グロース株とバリュー株についてはこちらの記事も参考ください。

グロースからバリューへ

一方で、同じ中小型株でも10月以降、バリュー銘柄は手堅い動きを見せています。 この2か月ほどの間にようやくグロースからバリューへの資金の動きがみられました。

グロースが大きく下げ続ける中、こっそりと上げ続けていたバリュー群もあったのです。

ショートポジションを持たずとも、こういった銘柄を組み合わせて持っておくことで、グロース株が下げている間でも資産を守りながら増やしつつ、更なるグロース下落局面ではこれらを利確をして、また安くで買いなおすこともできます。

マーケットは常に波を描くような動きをしていますので、こうした乖離を活用することもできるのです。

ポートフォリオ(PF)の点検と見直し

さて、今年のグロースとバリューの動きを復習したところで、今のあなたのPFはどういった銘柄の組み合わせとなっているかを見てみましょう。

合計で何銘柄を保有しているでしょうか。
グロースとバリューの比率はどれぐらいでしょうか。
それらが上場している市場は一緒でしょうか、ばらばらでしょうか。
業種は固まっているでしょうか、ばらばらでしょうか。
時価総額はどれぐらいの銘柄が並んでいるでしょうか。
直近IPO銘柄だけが並んでいないでしょうか。

ありがちなのは、自分では分散しているつもりでも、はたから見ると全くリスクが分散されていないといったことです。

卵を同じカゴに盛るな

資産運用上でのリスク分散においては、よく「卵を同じカゴに盛るな」といわれています。
同じカゴに卵をいくつも盛っていると、カゴを落とした時に全ての卵が割れてしまうことに例えています。
これは、同じような資産ばかり持っていると、急落局面等において一斉に被害を受けてしまうことを意味します。

こういったことから機関投資家は国内株式だけなく、海外株式、国債や社債といった債券、商品先物や為替によるリスクヘッジをしています。
しかし、個人投資家においては一般的に、これらの商品を触ることはないため、ほとんどが株式による資産運用に傾いていると思います。

市場リスクと非市場リスク

私は、全ての資産を株式で運用している時点で、同じカゴに盛っていると認識しています。
これは市場リスクといわれる「株式を保有する以上は最低限負わなければいけないリスク」があるためです。

2020年3月コロナショックを思い出していただくとわかるように、ファンダメンタルやテクニカル、その他様々な観点から見てどんなに良い銘柄であっても、株式であるがゆえに価格が大きく変動するリスクがあります。
これを避けるには、無理にポジションを持とうとせずに、現金ポジションを取り入れることで市場リスクを回避することを考えてもよいでしょう。

一方で、一般的にみなさんが気をつけているような銘柄ごとのリスクがありますがこれは非市場リスクといわれています。

どんな銘柄であっても、株式そのものが持つリスクである市場リスクとその銘柄固有のリスクである非市場リスクがあることを意識しておきましょう。

アルファとベータについて

証券市場では、市場平均とどれだけ連動するか(同じ動きをするか)といったことを表すベータという指標を使います。
また、市場平均より上回って取ることができる超過収益についてはアルファを使います。
市場平均である「β」に加えて「+α」でどれだけリターンを取れるか?といったイメージでよいかと思います。

例えば、TOPIXは東証一部上場銘柄全体の平均を取る指標ですが、これとまったく同じ動きをするポートフォリオAを組んだとすれば、このPFのリターンは単純にベータ=1と表すことができます。
インデックス投信などは、こういった平均的なリターンを求めており、超過リターンを求めないため、手数料等が安い傾向にあります。

一方で、市場平均を超えたリターンを得ることができれば、アルファ分の超過収益を得たということができます。
アクティブ運用をする際には、このアルファの数値を競うことになりますが、一方でリスクも大きくなるため、マーケットが下落基調にある時には、当然、マイナス側の乖離も大きくなります。

ポートフォリオの自己点検

ポートフォリオを構築するにあたって、銘柄数を増やせば、様々なリスクを分散することができるため、全体的なリスクを減らすことができます。
しかし、その分、リターンも分散されるため、TOPIXのような多くの銘柄から構築されたPFのリターンに近づくことになります。
結果的にこういったPFのリターンは市場平均に近づくことになります。

一方で、平均よりリターンを高く求めようとすれば、どこかにウェイトを傾けなければいけませんし、その分だけリスクを大きく取ることになります。
また、それによって、期待される+αのリターンに対してリスクが大きくなってしまい、マーケットが下落基調にある時には、結果として市場平均を大きく下回ることにもなりかねません。

今、ご自身のPFはどのようなリターンを求めて、どのようなリスクを負っているでしょうか。
相手はマーケットそのものですから、正確な数値ではじくことはできませんが、このようなイメージを持つだけでも、幾分のリスク点検にはなるかと思います。

もし、これまで一気に資産が増えてきた方は、それに匹敵するほどの高すぎるリスクを負ってきたといっても過言ではありません。

これは、資産が増えている時には特に気にしないことであり、マーケットが反転して一気に資産が減るという事を経験するまでは気づきにくいことでもあります。

高すぎるリターンを追い求めるばかりに、相応に負うべきリスクが高すぎではないかといったことを常に意識しておきましょう。

ポートフォリオの一例

さて、自分が今、どれだけのリターンを求めていて、どれだけのリスクを負っているかを想像できたでしょうか。

ここでは、私の現在のPFを紹介したいと思います。
私の個人的な見解から構築しているPFですので、もっとこうするべきだ!とかこれはおかしいんじゃないの?といった意見があるのは当然です。
また、これを真似することで大きなリターンを期待できたり、損失が出ないといったことではないので、考え方だけを取り入れて、ご自身のベストPFを構築する際の参考程度としていただければ幸甚です。

個人投資家soiyaのPF組入銘柄

2020年12月11日現在の私のPFに組み入れている銘柄は下記のとおりです。定期的に入れ替えているため、流動的なPFですのであくまでも参考程度としてください。※損失等の責任は負いかねます

【バリュー銘柄から】
3741 セック 東証一部(宇宙・IT)
   時価総額154億円、PER22.92/PBR2.50

9621 建設技術研究所 東証一部(国土強靭化・インフラ)
   時価総額295億円 PER9.82/PBR0.94

9755 応用地質 東証一部(環境・再エネ)
   時価総額342億円 PER19.04/PBR0.48

2325 NJS 東証一部(国土強靭化・インフラ)
   時価総額205億円 PER11.77/PBR0.94

9768 いであ 東証一部(環境)
   時価総額139億円 PER9.01/PBR0.70

1775 富士古河E&C 東証二部 (国土強靭化・インフラ)
   時価総額196億円 PER5.65/PBR0.76

6466 東亜バルブエンジニアリング 東証二部(インフラ)
   時価総額52億円 PER6.30/PBR0.50

4748 構造計画研究所 JASDAQ(国土強靭化・防災・IT)
   時価総額127億円 PER12.61/PBR1.90 高配当

4356 応用技術  JASDAQ(環境・防災)
   時価総額81億円 PER19.31/PBR2.91


【グロース銘柄から】
4429 リックソフト マザーズ (IT)
   時価総額160億円 PER42.03/PBR10.36
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7351 グッドパッチ マザーズ (IT・UI/UXデザイン)
   時価総額176億円 PER76.58/PBR18.75
   成長性については過去記事をご覧ください。

6531 リファインバース マザーズ (環境)
   時価総額38億円 PER186.88/PBR10.61
   成長性については過去記事をご覧ください。

いかがでしょうか。
東証一部、東証二部、JASDAQ、マザーズ市場からそれぞれピックアップしており、グロースとバリューを組み合わせています。
また、環境や国土強靭化、宇宙、IT等と業種も分散しています。

まとめ

ポートフォリオの構築にあたって、期待するリターンに対するリスクの話や、グロースとバリューの組み合わせによる銘柄分散などについて書きました。

参考に私の現在のPFについても挙げてみました。
自分でも改めて点検すると、環境やインフラのウェイトが少し大きいかなとも感じました。しかしながら、最近の国際及び国内における政治状況や時代の流れに比べて異常な割安さからすると来年以降の主役となりうるテーマ性であることに間違いなさそうなので持っていてワクワクしています。
(世界的な環境問題解決への意識の高まりや国内における国土強靭化の予算↑、はやぶさに見られる日本の技術力PRなどなど)

このPFではおそらく一気に大きく増えることはありません。
ですが、大きく減らすこともないと思います。

また、PFの中で乖離が出た場合は、前述のとおり、値上がりしたものを利確し、値下がりしてより割安となった銘柄へとシフト(集中)することもできるのです。

4月以降、ほとんどの銘柄が右肩上がりで、リスクを取れば取るほどハイペースで増えるような1年間でしたが、リスク管理を怠ると、それ以上のハイペースで資産が減ってしまいます。

是非、一度、ご自身のPFを点検して、今後もマーケットと長く付き合っていきましょう!

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