【わかりやすい米雇用統計】経済指標を読む

未分類
この記事は約6分で読めます。

こんにちは!
個人投資家のsoiyaです!

今日も日経平均は、大幅に高値を更新して、23,251円で引けました!

今週にも24,000円も視野に入るのでしょうか?

今日は、この株高を後押しした先週の「米雇用統計」を説明したいと思います。

【景気と株式投資の関係】

株式は「景気の先行指標」と呼ばれるほど、国や世界の経済状況にはとても敏感です。

景気がいい時には
景気とともに成長する「企業」に投資し、配当金や優待、値上がり益を狙えますよね。
そのような時には、株式を欲しい人が増える➡株式を買う人が増える➡株価も上がる➡企業は資金調達しやすくなる➡企業の投資が進む…
という風に景気に対して好循環をもたらします。

しかし、

景気が悪くなると
配当金が減ったり(減配)、優待が廃止になったりといったリスクがあるだけでなく、株式を欲しい人が減る➡株式を売りたい人が増える➡株価も下がる➡企業は資金調達しにくくなる➡儲けを内部留保に回す➡企業の投資も進まなくなる…
というふうに不景気に突入する可能性が出てきます。

では、その景気の良し悪しは、どのように判断されるのでしょうか?
しかも、ぼくら投資家は、景気の良し悪しが目に見える前から動かなければなりません。

有名な投資家が「買いだー!」と言えば買う?「売りだー!」と言えば売る?

掲示板で「買い予想」が多ければ買う?「売り予想」が多ければ売る?

そんなことはないですね^^笑
(そのような人がいたら、まず、それをやめましょう笑)

景気の温度計があれば便利だと思いませんか?

【経済指標とは?】

さて、景気の良し悪しと株式のサイクルは上記のとおりですが、景気の温度を計ることができる温度計があれば便利ですよね^^

経済指標とは、経済活動に関する統計値で、その国の経済状況を把握するのに役立つ数値のことです。

まさに、景気の温度計のようなものと考えると分かりやすいと思います。

FOMCの回で説明した「政策金利」や「物価指数」だけでなく、

学校で習った覚えのある(?)、「GDP」や「貿易収支」、文字から分かりそうな「小売売上」や「住宅着工件数」「鉱工業生産指数」などなど。

その中でも、アメリカの「雇用統計」は世界中の投資家が特に注目している指標なのです。

雇用統計は毎月発表されるもので、これに向けて売買する人や雇用統計を予想して勝負する人もいるぐらいです。

しっかり理解して武器にしましょう!

【米雇用統計とは?】

米雇用統計はどういった数値なのでしょうか?

簡単にポイントを抑えると以下のようになります。

◆アメリカの雇用状況(就業者数や失業率、平均賃金等)を示す統計値
 =特に「非農業部門就業者数」と「失業率」が重要!!

◆アメリカでは毎月第一金曜日に発表
 =経済指標の中でも発表が早い

◆世界一の経済大国の状況を示す統計値なので、為替やダウ・NASDAQ等が敏感に反応!

日本では基本的に正社員ともなると「終身雇用」が当たり前のようになっていますが、アメリカでは終身雇用が当たり前ではありません。

日本で「外資系」に勤めている家族や友達等がいるとわかりやすいかもしれませんが、実力主義が基本で、実力のある人や会社側が必要とする人は大事にされますが、実力を発揮できない人や会社側が必要としない人は解雇されるなど厳しい世界です。(日本が優しすぎる?笑)

景気が悪くなると、企業は、採用を減らしたり、解雇者を増やしたりします。
そうすると、就業者数(働く人の数)が減り、結果、失業率は増えます。
失業率が増えると、国全体としても所得が減ります。
消費も冷え込み、企業の儲けも減ると、更に就業者を減らす…といった悪循環になり、企業の成長を止めてしまいます。

このように、雇用統計は、景気が良くなるor悪くなる前兆として見ることができるので、為替や株式市場が敏感に反応するんですね^^

【雇用統計はどのくらいなら良い?】

さて、この雇用統計ですが、具体的にどれぐらいの数字が出たら良いのでしょうか?
(株式市場は上げる方向に動くのでしょうか?)

結論から言うと、非農業部門雇用者数が20万人だから上がる!とか失業率が4%だから上がる!
といった、絶対的な数値ではありません。

ちなみに、先日発表された2019年10月の雇用統計は、

・非農業部門雇用者数は、12.8万人で前月から0.8万人減
・失業率は、3.6%で前月から0.1%悪化

と数値は悪い方向に。

が、雇用統計が発表された金曜日夜から、ダウは急騰し、連れて、日経平均先物だけでなく欧州各国も高値で推移。
週明けの日中も世界中で株高となりました。

数値は、悪化したのに↑

??????????ですね笑

【経済指標は予測と結果の乖離が大事】

なぜ、数値は悪化したのに株高となったのでしょうか?

それは、絶対数値での評価ではないからです。

株価は市場参加者(株式を売買する人たち)の需給で成り立っています。

株式市場は、あらかじめ、「今回の雇用統計は、これぐらいの数字かな?」という前提で動いています。

織り込み済みといった表現をされることが多いです。

上の例で言うと、非農業部門雇用者数は、9万人程度が予想されていたようで、それを事前に織り込んだ株価となっていました。
(ある企業でストライキがあったためかなり悪い数字と思われていたようです。)

「え!思ってたより悪くない!」
「景気が悪くなるような数字ではない!」

とサプライズになり、織り込まれていなかった分、急騰したといった流れになるかと思います。

つまり、

「思ってたとおりだった!」だとヨコヨコの動きですが、

「思ってたより良かった!」となれば上にいくし、

「思ってたより悪かった!」となれば下にいくわけですね^^

これは、雇用統計に限らず、他の経済指標や企業の決算等でも基本的に同じなので覚えておいて、応用できるようになりましょう^^

市場は、どれぐらいを予想して、どれぐらいを織り込んでいるのか。
自分はどれぐらいを予測するか。
その乖離があなたの戦略となるはずです^^

【追伸】
これからの決算シーズンで、決算の数字がめちゃくちゃ良くても、事前の値上がりで「織り込み済み」となっていれば、「思ってたとおり」となり、上がらない(むしろめちゃくちゃ下がる!!)というところもたくさん見れると思いますよ^^(その逆もしかりですが)

経済指標等の話を理解するのに役立つ本はもちろん、投資家必読の本ばかりを集めたページはこちら!

この記事がおもしろいと思えたら、うちのはりねずみをクリックしてもらえると嬉しいです^^
(ブログのランキングに反映されるみたいです笑)

にほんブログ村 にほんブログ村へ


にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました