【過去のトレードに学ぶ】アキュセラショックとリスク管理

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こんにちは!
個人投資家のsoiyaです!

世界的かつ歴史的な暴落だったコロナショックから1年が過ぎました。
その後の各国での金融政策が奏功し、株式市場は一時的な下落こそあるものの、この1年間は一直線に右肩上がりでした。
この1年間で難なく大きく資産を伸ばした方も多いのではないでしょうか。

今回は、私が過去に経験した○○ショックのうち、最も大きな一撃を浴びた「アキュセラショック」とそれから学べたことについて紹介したいと思います。
前回に続き、「負け」や「失敗」をうまく活かしながら、成長していこうというお話しです。
↓↓前回の記事はこちら↓↓

創薬・製薬の予備知識

本題に入る前に予備知識として新薬が製造・販売されるまでの過程についてお話ししておきます。
マザーズやJASDAQグロースには、創薬事業を展開するバイオ関連の企業も多いため、大まかな流れを知っておくと良いでしょう。

新薬ができるまで

さて、今日、病気やケガをした時に投与される薬はどのようにして市場に出回ってきたのでしょうか。

1つのくすりを開発するのに9~17年かかるといわれています(製薬協HPより)。
基礎研究2~3年、非臨床試験3~5年、臨床試験(1相・2相・3相)3~7年、承認申請・審査1~2年といった流れです。
それぞれ次のような内容です。

基礎研究

まずは、基礎研究により、天然素材からの抽出や化学合成・バイオテクノロジーなどにより、くすりの候補となる化合物をつくります。
化学構造を調べたり、スクリーニング試験を繰り返し行い、取捨選択していきます。
こうして対象となる症状に対する治療に有効となりそうな物質を特定させていきます。

非臨床試験

薬になる可能性のある物質の有効性と安全性を確認します。
しかし、いきなりヒトに投与するには安全性にも不安があります。
そこで、マウス等の動物や人工的に育てた細胞に対して投与して確認します。
物質そのものの安定性に関する試験も行います。

第1相試験(フェーズ1)

前臨床試験を通過すると、治療薬を初めてヒトに適用する試験である第1相試験(フェーズ1)に移ります。
治療薬について臨床安全容量の範囲ないし最大安全量を推定することを目的とし、あわせて、吸収・排泄等の検討を行ったうえで、第2相に進めるかどうかを判断する段階です。

第2相試験(フェーズ2)

次に、 第2相(フェーズ2) 。
ここでは、適切な疾病状態にある限られた数の患者において、治療薬の有効性と優位性を検討し、適応疾患や用法・容量の妥当性等と確認し、第3相に進むための情報を収集することを目的としています。

第3相試験(フェーズ3)

第3相(フェーズ3)では、比較臨床や一般臨床を行い、更に多くの試験成績を収集します。対象とする適応症に対する治療薬の有効性と安全性を精密かつ客観的に明らかにして、治療薬の適応症に対する臨床上の有用性の評価と位置づけを行うことを目的としています。

承認申請と審査

長い道のりですが、ここまでで、安全性・有効性・有用性が認められれば、新薬として承認申請がなされます。
この審査をパスし、厚生労働大臣の許可を得ると、めでたく医薬品として製造・販売(上市)されることとなります。

コロナワクチン開発からみた日本

これまで、「国内における」新薬開発の一般的な期間について述べましたが、欧米のスピード感はまた別格です。

世界的にも早急に対応しなければいけなかったコロナワクチンにおいては、海外が新薬開発に向けて特例を駆使し、スピード感をもって開発を進めてきました。
結果、わずか1年でワクチンが開発され、既に投与されています。

一方で、日本においては、東証マザーズ上場のアンジェスが中心となって、多くの国内企業等が参画し、開発を進めていますが、2021年3月末時点においてもいまだ2/3相試験の接種が完了した段階であり、これから数万人規模を対象とした3相を実施予定としています。

コロナワクチンに限らず、世界的にも開発が進められているがんの治療薬についてもやはり欧米の方が進んでいますし、世界的なメガファーマランキングに名を連ねるのはいつも欧米企業です。
また、欧米においては、研究開発費についても国家予算として多くの予算が組まれますが、日本ではそれらが削られていく一方でその土俵が整っていないこともひとつの要因でしょう。

日本が創薬事業において、世界に主導するようなスピード感や技術で戦っていけないことは過去から問題視されてきましたが、ここまで明らかな差が出ると、やはり日本で創薬・製薬事業が世界的にリードするといったことは難しいことだなぁと考えさせられます。

バイオ関連銘柄への投資

予備知識だけで長くなってしまいましたが、具体的にどのような段階を経て、新薬ができるかまでを調べていれば、どの企業の、どの新薬候補が、どの段階にあるかを知ることができます。
適時開示を読む際にもなんとなく凄そうだと感じて売買すると痛い目に合います。冷静にどんな段階なのかを把握しておくことは必須です。

また、投資する際には、その薬の実現可能性はもちろん、その薬ができればどれぐらいの需要が見込めるのか、その需要の何%ぐらいのシェアが見込めそうか、そのシェアならどれぐらいの売上や利益となるのか、といったところも予想しながら判断するのが良いかと思います。

アキュセラショックの背景

さて、ようやく本題です。
株式市場で急落や暴落がある度に「○○ショック」と呼ばれて、その度に多くの人がこれまで増やしてきた利益を飛ばしたり、損失を抱え込むことになったり、中には退場に追い込まれたりといったことが繰り返されています。

今回は、2016年5月末に起きた「アキュセラショック」を題材にお話しします。

アキュセラ・インク(Acucela Inc.)について

アキュセラは2002年に窪田社長により米国にて設立された会社で、2014年2月13日に外国株式として東証マザーズに上場しました。

目の病気に関する治療薬を開発する創薬ベンチャー企業ですが、企業概要については、過去の適時開示から抜粋しましたので下記をご覧ください。

アキュセラは、臨床開発段階の眼科医療ソリューション・カンパニーです。
失明や視力低下をまねく眼疾患に対する治療、または疾患の進行を遅らせる革新的な治療薬・医療技術の探索および開発に取り組んでいます。
当社独自の視覚サイクルモジュレーション技術に基づく地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄斑変性の治療薬候補であるエミクススタトの共同開発を大塚製薬株式会社と進めております。
アキュセラは、白内障や老視(老眼)の薬物治療を目的としたラノステロールの研究開発、 網膜色素変性症における視機能再生を目指すオプトジェネティクスに基づく遺伝子療法の研究開発を手掛けております。
エミクススタトにおいては、増殖糖尿病網膜症に対する治療薬候補として臨床第2相試験を実施するほか、スターガート病等への適応拡大を検討しています。

難しい単語が並んでいて、少々理解しづらいかもしれませんが、大事なキーワードである「ドライ型加齢黄斑変性」、「エミクススタト」について下記で説明します。

加齢黄斑変性について

さて、当時、この銘柄が盛り上がった材料のひとつとして【加齢黄斑変性の治療薬開発】が挙げられます。

これも過去の適時開示から抜粋しましたので下記を参照にして下さい。(分かりづらければ、太字の部分だけ抑えておけば良いでしょう。)

加齢黄斑変性とは、中心視力の低下を引き起こし、深刻なケースにおいては失明にいたる両眼性の網膜疾患です。地図状萎縮は、加齢黄斑変性の進行期の症状で、視機能の重要な役割を有する網膜の中心部(黄斑)の視細胞が損傷し萎縮します。中心視力が著しく低下するため、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性の患者からは、読み書きや顔の認識が困難になる等の報告がされています。現在、 ドライ型には FDA の承認を受けて上市されている薬剤が存在しないため、アンメット・メディカル・ ニーズとして対応が求められています。加齢黄斑変性は、米国においては 50 歳以上の中途失明の主要原因であり、世界で1億3500万人が罹患し、地図状萎縮を伴う罹患者数は 900 万人と報告されています。

エミクススタト塩酸塩について

上記にもあるように、この加齢黄斑変性については、世界にもまだドライ型の治療薬がなく、もし新薬が承認されれば、世界中の需要を一気に取り込む事ができると言われていました。

そして、アキュセラが治験を進めていた【エミクススタト】こそ、世界初のドライ型への治療薬として期待されていたのです。

下記は過去の適時開示からの抜粋です。

エミクススタトは経口投与可能な非レチノイド系の低分子化合物で、脳に映像を認識させるために光を電気信号に変える働きをする「視覚サイクル」に不可欠な酵素であるRPE65 を抑制します。エミクススタトは当社と大塚製薬株式会社(以下、「大塚製薬」)が共同開発しており、米国においては共同販売し、日本を含むアジア、太平洋、中東、および北アフリカの一部は大塚製薬が独占販売権を保有し、欧州、南米、アフリカにおいては当社が独占販売権を保有しています。

エミクススタト2/3相

さて、このエミクススタトについては、上場した当初から既に2/3相治験実施中の段階にありました。

バイオ主導の2016上半期

一方で、マクロ環境としては、2015年末〜2016年にかけて、チャイナショックやギリシャショック、原油安ショックが続き、株式市場から資金が抜けていくような感覚でした。
これまで買われ続けてきた優良銘柄ほど、資金抜けが激しかったのです。
そんな中で人気化し、相場をけん引していたのがバイオ関連の銘柄でした。

当時、日本の小さなバイオベンチャーが英国ヘプタレス社の買収に成功したことで一躍人気化した【4565 そーせい】を筆頭に、がん新薬の3相試験が進んでいた【4594 グリーンペプタイド(現ブライトパス・バイオ)】、多くのがん新薬パイプラインを持ち日本のがん新薬開発の権威でもある中村教授が設立した【4564オンコセラピーサイエンス(OTS)】、ジョンソンエンドジョンソンと資本業務提携した【4572カルナバイオサイエンス】などなど、有望な企業が次々と人気化しました。
私も色々と調べながら、赤字が当たり前のバイオベンチャーに夢を乗せ、楽しい毎日だったのを覚えています。

中でも、2016年の年初から一番盛り上がったのが、【4589 アキュセラ・インク】だったのです。

アキュセラ快進撃!

上記のように、2015年末から2016年始めにおいて、既にバイオ関連銘柄の場は十分温まっていました。
加えて、アキュセラは2016年の夏ごろには第3相の結果がまとまる予定であったため、特に注目されていたのです。

この頃の「みんかぶ」の記事を抜粋させていただきました。

2016.1/6、7

アキュセラが逆行高。全般相場が波乱となるなかバイオ関連の出遅れ株として注目を集めており、前日に続きストップ高に買われている。
 同社は14年2月に東証マザーズに外国株として上場したバイオベンチャー企業で、眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」の開発を進めている。加齢黄斑変性は、米国では50歳以上の失明の原因でトップの病気であり、同社はこの疾患に対する世界初の飲み薬の開発を進めている。現在、米国で臨床2b/3相試験が行われているが、今年6月頃にはトップライン・データーが発表される予定。その結果が良好なら新薬の上市に向けて大きく前進するとの期待が膨らんでいる。

2016.1/28

アキュセラが6日続伸。株価は一時、前日比197円(14.7%)高の1540円まで買われ昨年来高値を更新した。依然、全般相場に不透明感が強まるなか、外部環境に左右されにくいバイオ関連株を再評価する動きが強まっている。

2016.3/2

アキュセラが3日続伸で新高値。株価は2300円台に乗せ、年初から2倍強の水準に上昇している。眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」への期待感からの買いが続いているようだ。

2016.4/8

アキュセラが続伸。株価は一時、初の3000円に乗せた。失明や視力低下をまねく目の病気である加齢黄斑変性に対する経口治療薬「エミクススタト」の開発が市場の関心を集めているほか、今月5日には英マンチェスター大学と網膜変性疾患の遺伝子治療技術で独占契約したと発表したことなどを評価する買いが入っている。

2016.4/14

アキュセラが一時600円を超える上昇をみせ、急勾配の5日移動平均線を上に放れる動きをみせている。米国シアトルに本社を置くバイオベンチャーで、ドライ型加齢黄斑変性治療薬など眼疾患治療薬に特化した開発を進め、市場でも注目度が高い。同治療薬は、現在有力な治療法がない分野だけに潜在市場は大きいとみられ、将来性が期待されている。

2016.5/20

アキュセラが一時、前日比14%高と急騰。株価は初の5000円に乗せた。バイオベンチャー企業の同社は眼疾患の加齢黄斑変性に対する治療薬「エミクススタト」を開発しており、現在、臨床第2b/3相試験の段階にある。同薬の主要項目の達成に関する評価となるトップラインデータは、6月に公表となる予定であり、その結果への注目度が高まっている。また、白内障治療薬の候補化合物「ラノステロール」に対する期待も膨らんでいる。

続く快進撃と嫉妬心と

2016年に入ってからその名を聞かなかった日はないほど、日本中だけでなく海外投資家も参加していたであろうアキュセラ。
ここまでの記事を見ただけでもその熱狂ぶりと注目度が見てとれるかと思います。

私は、この頃、上記に挙げたカルナバイオやグリーンペプタイド、OTS、また個人的に好きだった【7774ジャパンティッシュ】をメインに売買していました。

この頃から、みんなが売買している銘柄を安易に触ることは嫌っていました。
絶対にこっちの方がすごい、こっちの方が買われるはずだ、そっちが終わればこっちの番だ、と毎日思っていました。
そしてその時が来れば、自分の日ごろからの調査や分析が日の目を見て、周りにもドヤれる時であり、先取りしていたことで承認欲求が満たされることも願っていたのでしょう。
自分のポジションは、これから始まるかもしれない新相場を先取りしているに違いない。真剣にそう思い込んでいた日々でした。

しかしながら心の片隅にあった本心では、どこまでも上がっていくアキュセラに嫉妬していたのでしょう。

そんな嫉妬心を置き去りにして、アキュセラの快進撃はまだまだ続くのでした。

更なる高みへ

2016.5/25の記事。
アキュセラが5連騰。
朝方は高値警戒感から一服していたが、売り一巡後は一気に切り返し初の7000円台に乗せてきた。そーせいグループが高値圏で調整するなか、バイオ関連株を物色する個人投資家の資金がアキュセラに集まりつつあるようだ。

消えた嫉妬心

それまで、バイオ関連銘柄が全体的に好調だったこともあり、私も資産を伸ばすことができていました。また、ある程度、余力もありましたし、当分お金が必要となるような人生イベントも控えてなかったため、リスクに対して超がつくほど寛容になっていたのだと思います。

発行株式数は3562万株でしたので、7000円に達した時点で時価総額は2500億円程になっていました。

一体、どこまでいくのだろう…。
その頃、色々な記事や情報が流れていたのはいうまでもありません。

なんせ世界的な病気に対して、初めての薬ができそうな段階でしたから、誰もが適正な株価を弾くことができなかったのも事実。
私も改めて確認しましたが、もし新薬開発が実現するならば、時価総額1兆円・株価3万円すら通過点にすら思えてきたのです。

自分の中でも正当化できたなかで、 これまでの嫉妬心も手伝ってか、 「現物1枚を買って、寝かせておこう。」との判断をしました。

2016年5月25日。

4589 アキュセラ・インク 100株 現物買いの注文。

その日も天井知らずの動きを見せていた中、どうせ通過点だと言い聞かせ、キリ良く7500円で指値注文、すぐに約定しました。

これで長らく続いた嫉妬心は消えました。

やっと。

これでよかったんだ。

7500円なんて通過点だ。

と。

祭りの終焉は突然に

7500円で約定した日。

その後も上昇する株価を見ていました。

内心、高値掴みかも…?
一旦押すのを待つべきだったか…?
片隅にあった不安を吹き飛ばしてくれるような強さ。
売り板が次々に溶けていき、スルスルと上がっていく株価。

この日のストップ高は7790円。
見慣れた景色が見えてきました。

7700円の厚い板がバクっと食われた瞬間。
「今が通過点」であることが確信に変わったその時、株価は急転し、今度は買い板が溶けていくのでした。

一旦、下げに転じた株価はその日、不安定な動きとなり、瞬間的には買われて反発することはあったものの、最終的にストップ安の5790円で引けることとなりました。

5月26日7時30分

それまで天井知らずの上昇を続けてきたアキュセラ。
私が買った途端に、下落が始まりました。
この不可解な急落の翌日の早朝。信じられない適時開示が出ます。

これまで、進めてきた「2/3相試験のトップラインデータについて、エミクススタトとプラセボとの間に有意性が見られなかった」とのこと。

つまり何を意味するかというと、これまで、この有意性が認められることを前提に、しかも、その後承認されるに違いない新薬が世界中で投与されることを前提に、その需要が生む収益を前提に、株価が形成されてきたのに、それらの「前提」が全てかつ一気にゼロまで崩れ落ちた事を意味するのです。

適時開示を開いた瞬間にそれを理解しましたが、 寝起きでそれを目にした私は、さすがに夢だと思い、二度寝しました(本当に寝ました)。
いえ、正確には気絶したのかもしれません。笑

6営業日連続ストップ安

当然に株価はそれを織り込んだ株価に収束します。

2016.5/26 4790円。寄り付かず。2連ストップ安。
2016.5/27 4090円。寄り付かず。3連。
2016.5/30 3390円。寄り付かず。4連。
2016.5/31(値幅制限2倍適用)1990円。寄り付かず。5連。
2016.6/1(値幅制限2倍適用)1190円。寄り付かず。 6連。

2016.6/2。
ここまでで6営業日連続のストップ安。
この日も値幅制限2倍が適用されるため590円まで覚悟していました。

いつも通り、寄り付きから特売りで始まりますが、午前9時8分にようやく前日比90円安の1100円で売買が成立。

私は、この1週間、現物100株を成行で売り注文を出し続けていましたので、1100円で手放すこととなりました。

7500円で買った銘柄が一瞬で、1100円に。
実に85%の値下がり。
私は幸いにも現物100株だけでしたが、中には、信用取引でたくさんの株数を保有してしまい、借金を抱えることになったという人も多かったと聞きます。
とても恐ろしい体験でしたし、これを今後に活かさなければ、退場や借金生活も明日は我が身だと身が引き締まったのを思い出します。
自分もくらってるくせに、もはや客観的に見ていました。

まとめ

土日を挟んで、8日間。
私にとって「長すぎる一瞬」でしたが、あまりに多くの事を学びました。

よく調べていた人、毎日、細かく監視していた人には5/26に適時開示が出る直前3~4日ぐらいの異常さが気になっていたと言います。
異様な出来高の増え方、寄り付きからの注文数やその違い、明らかに変わったプレーヤー、大株主の発言、、、
今となっては後出しなので何とでも言えるでしょうが…。
しかしながら、明らかに前日までと違った動きとなっていたのは確かで、違和感を感じとることはできたはずです。

この頃、まだまだ経験の浅かった私は何も見れていなかったことも確か。
ただただ盛り上がって止まらない銘柄に我慢できず、いつもと違う判断で、市場参加者の中で最も遅く大多数側に参加したのですから。

なんにせよ、アンテナの張り方やその感度が格段に上がったことは間違いありません。
また、この体験があったからこそ、個別銘柄ごとのリスクを見ることが習慣づきました。
銘柄を調査・分析する際には、良い面だけに目を向けがちで、株価が上がり始めるとそれで正解だ・自分は間違っていないとなりがちです。

しかし、それは単なる結果論であり、リスクは常にそこにあるものです。
これを無視せず、常に頭の片隅に置きながら、トレードしたいものですね。

最後に、こういった個別銘柄のリスクが突然表に出て、多くの方が退場にまで追い込まれていく場面をいくつか見てきました。
2018年にあったサンバイオショックは同じような過程で起こっています。
また、バイオ関連だけでなく、2021年4月28日に大口契約の不更新が発表されたAIinsideについても元々そこにあったリスク要因が表に出てきた結果とも言えます。

アキュセラと同時期には、サイバーダインやジグソーも同じように人気化し、急騰しましたが、海外レポートの評価により暴落し、いまだにあの頃の水準を超えられないでいます。

これらの反省として、事前に予知できなかったのか、どの判断が間違っていたのかと色々と問題点を細かく分析することも必要かもしれませんが、そもそも、バイオであれITであれ、適正と言われる水準を超えて無理に正当化され、買われすぎた時点で、警戒心を強めるべきなのです。これが一番の教訓かと思います。

また、私見ですが、最近では株式や仮想通貨といった金融商品そのものが、異様な盛り上がり方をしているとの印象も受けます。
株式やその他金融商品が上がり続けることはありません。
今一度、リスク点検をしておくことをオススメしておきます。

失敗やミスの多くは、過去に誰かが経験したものです。
まったくの新しい失敗というのはあまりないでしょう。

誰かが起こした失敗をあえてやる必要はありませんし、自分の失敗はもちろん、誰かの失敗を活かすことができれば精度は上がっていくものと思います。

この記録も誰かの役に立つことになれば幸いです。

ーおわりー

良い面だけでなく弱みや脅威についてもしっかり分析する手法として、SWOT分析があります。こちらの記事も参考にしてみてください。↓↓

↑お金の生存戦略「THEO」について↑
株式市場では、初心者もプロも一つの戦場で売買しています。
個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ負けるべくして負けてしまいます。
「THEO」のようにAIが自動で資産運用してくれるサービスもありますので、リスクヘッジの一つとして活用することをオススメしておきます。
債券や現物資産も組み合わせて運用するため株式市場全体が荒れるような場面で守備力を発揮し、資産運用に一躍買ってくれますよ(私の実体験です)。

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