【わかりやすい日経平均[前編]】算出方法(みなし額面と除数の修正)

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こんにちは!
個人投資家のsoiyaです!

今日もまたまた日経平均は高値を更新!
一時は23500円の壁を超えました。

これだけ上げたからそろそろ下げるだろう…
と、なんとなくで根拠のない判断から先物をショートしたりダブルインバースを買ったりしてる人もいらっしゃるかと思います。

でも…
そもそも日経平均が何か、どういったものかをわかって売買しているでしょうか。

大局を予測するという観点でも日経平均の大きな流れを読むことは重要です。
そして、それにはまず「日経平均」そのもののことを知ることも大事です。

[前編]は、ほぼほぼ雑学となりますが、勉強してみましょう!

トレーダーズ・プレミアム

【日経平均株価とは?】

さて、多くの方が「日経平均」や「日経」や「NK」と略していますが、どのような数値かをご存知でしょうか?

・日本株全銘柄の株価の平均?

・東証1部全銘柄の株価の平均?

・東証1部の代表的な銘柄の株価の平均?

いずれも間違いです。

日経平均株価は、東証1部銘柄のうち、流動性が高く(つまり日々の出来高が安定して多く)、セクター(業種)ごとにバランスよく選抜された225銘柄の株価を平均したものです。

【みなし額面とは?】~ペンを例に~

単純に「225銘柄の平均」と言うと、詳しい方やベテラン勢からツッコミが入りそうなので笑、一応、みなし額面と除数の修正という章を付け加えておきます。

この2つの章は、別に知らなくても不自由はない内容ですので雑学が好きな方は読んでみてください。

代表的な225銘柄といっても、それぞれの会社は設立した時期がバラバラです。
そして、昔は株式にも「額面」という制度が用いられていました。

ここからちょっとややこしいので、最初に分かりやすく言っておくと…

●と◆と▲の3種類のペンがあり、5年後にペンの価値が上がっていき、次のようになったとします。
●1本=50円     ➡5年後に500円になった
◆10本入り=500円  ➡5年後に6000円になった
▲100本入り=5000円 ➡5年後に70000円になった

この時、ペン10本入りの値段は5年間でどのように推移していったのでしょう?
と聞かれた時に、

5550円÷3=1850円 ➡76500円÷3=25,500円なので、10本あたり約14倍になりました!!という計算はおかしいですよね?
という話をします。
(そもそも「ペン」はそんなに値上がりしませんが、例えばの話なのでお付き合いください。万年筆でもアスパラガスでもなんでもいいです。)

さて、10本入りの推移を知りたいのなら、そもそも本数がバラバラでスタートしているので、●◆▲をそれぞれ10本あたりになおしてから比較する必要があります。

(50×10+500+5000/10)÷3=500円
 ➡(500×10+6000+70000/10)÷3=6000円とし、


1本あたりの価値は、500円➡6000円(5年で12倍)になりました!

というのが正しいということがわかります。

12バガー。。。

ぼくは賢い投資家なので、こういう場合は、株よりペン(アスパラ?笑)を買います。

【みなし額面とは】~株券の場合~

さて、これを株券に置き換えてみましょう。

昔は、写真のような株券があり、【1,000株・金五萬圓】と書かれていたりして、この「紙切れ」を売買していたようです。
この場合だと、額面は50円(50,000÷1,000)となります。
まぁ簡単に言うと額面=1株あたりの値段ということになりますかね^^

ちなみに、これは「会社設立時=株式発行時」のものです。

発行時は【1,000株・金五萬圓と書かれている株券1枚】が1株あたり50円で発行(株券1枚5万円)されましたが、会社が成長するにつれて、この株券1枚が6万円とか8万円とか10万円とかになっていったわけです。
つまり、株価は50円➡60円➡80円➡100円と上がっていったというわけですね。

昔はこういった発行の仕方・取引の仕方をしていましたが、株式発行時の額面(1株あたり)をいくらにするかというのは、20円、50円、500円、5万円の4種類があり、バラバラでした。

しかし、取引単位としては株券1枚は5万円で統一されていました。

つまり、株券1枚は5万円ですが何株かというところが以下のように変わります。
・額面20円 ➡2,500株
・額面50円 ➡1,000株
・額面500円➡100株 
・額面5万円➡1株   

このように株数の違ったものの値段を単純に足し合わせて、平均値を求めると、おかしなことになりますよね?

ぼくらが現在、普段気にしている株価は、1株あたりの株価なのに、100株での値段だったり1,000株での値段だったり。それらをそのまま足し合わせて、平均しても【1株あたりの株価平均】にはならないということです。

これらをすべて水準を合わせたうえで計算しましょうということですね。
現在の日経平均算出時には、額面50円とした値に修正した株価で計算しています。

今では、額面そのものがなくなったので、額面50円とみなして計算しますという意味で「みなし額面」という表現になっています。

【除数の修正】

次に「除数」についてです。

除数とは、割り算をする時の「割る数」の方です。
A÷BならBのことです。

225銘柄の平均は、全て足して225で割れば良いのですが、実際には違います。

さて、わたしたちが知りたいのは、株価の推移です。
株価は1株あたりの価値ですよね。

ですが、企業は成長する過程で、株式分割をしたり、増資して発行株式数が増えたりします。
となれば当然1株あたりの株価は変わってしまいます。

日経平均に過去からの連続性を持たせる為にはこういったことも反映する必要があります。
だから、こういった時には除数の方に修正が加えられてきました。

2019.11.11現在、除数は27.760だそうです。

なので、日経平均とは、

【東証1部からバランス良く選抜された225銘柄のみなし額面で補正された株価の合計値を、修正された除数(今は27.76)で割った値】

といった表現になります。

【同じ土俵で戦っているという意識】

いかがでしょうか?
こういった内容は、個人投資家の誰もが知っていることではありません。
しかし、プロと言われる機関投資家等は当然のごとく知っています。
(実戦に活用しているかは別として)

投資家としてマーケットに立つ以上、初心者だろうが、3年目だろうが、兼業だろうが、プロだろうが、皆が同じ土俵に立って戦っています。

もし、これが(これに限らず)何かの戦略に使われる時が来たとします。
その時に、「何かを」知らなかったことを理由に大損したとして、「その手があったか!」「知らなかった!」「卑怯だ!」と言うことはできません。

同じ土俵に立っている以上は、知らない方が悪いし、負けるべくして負けているだけなのです。

敵が知っている事は、自分も知っておきたいものです。
それがいつか負ける理由になるかもしれないならなおさら。

そういう意識でいることも大事かな~と思います。

流行りのAIなんかは当然こういった知識はデータベースにあります

「選ばれし225銘柄をいろいろ修正して平均した結果できた数値」ということにしておきましょう。笑

[中編][後編]では225銘柄にはどのような銘柄があるか、実践的にどう使えばいいか等をお話しできればと思います。

投資家必読の本ばかりを集めてみました^^
是非読んでみてください

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