【わかりやすい日経平均[後編]】先物取引と先物主導と裁定取引

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こんにちは!

個人投資家のsoiyaです!

今日の日経平均終値は、23,331円とようやくひとやすみ感が出ました。
といっても連日の高値更新からの前日比−60円と下げきらない印象です。

さて、その「日経平均」について、[前編・中編]と基礎をやりましたが内容はなんとなく頭に入ったでしょうか。
入った途端に頭から出ていった方はこちら!

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と、それを知ったところでどうなるの?
という方も出てきそうなので、[後編]では、先物取引と先物主導と裁定取引についてお話しできればと思います。

【わかりやすい先物取引】

みなさんは日経平均先物(先物取引)をご存知でしょうか。

このブログは一応初心者向けなので、全然知らないという方が多そうですね。

日経平均先物取引とは日経平均株価そのものを売買する取引です。
ダウ先物やTOPIX先物等の商品もありますが、ここでは、日経平均先物=先物としてお話しします。

日経平均を1つの銘柄として扱うと言った方がいいでしょうか。

トレーダーズ・プレミアム

ロングとショート

ロングの場合は、「買う➡更に高いところで売る」ことで利益になります。
例えば先週、日経平均が23,000円の時に先物を買っていたとして(ロング)、23500円で売ったとすれば、500円分の差分が利益になります。

その逆で、「先に売りから入って、下がったところで買い戻す」ことで利益を生むショートという取引も存在します。
ショートでは、例えば、日経平均が23500円の時に売って、23000円で買うと500円分の利益が生まれます。

※はじめは、ショートをイメージしにくいと思いますが、
例えば、あなたの友達が「今すぐ売れば10万円で売れるブランドバッグ」を持っているとします。
でもそれは、今だけプレミアムがついていて、時間が経過すれば5万円になるだろうとあなたは予測しています。
あなたは友達からそのバッグを借りて、今すぐ10万円で売ってしまうのです。(実際にそんなことしたら友達は怒ります)
あなたは「新品を買って返します。」と言って、予測通りに5万円となった時に新品を買ってきて返すのです。
これでめでたしめでたし、あなたは5万円の利益を得ることができます。
逆にもっとプレミアムがついてしまって15万円になってしまったらあなたの損失になります。
高く売って、安く買う。ロングの逆ですね。

先物は証拠金による取引

先物取引はこのような画面で取引をします。

SBI証券(先物取引アプリ)


現在の株価があって、チャートがあって、板もあって…
見かけは普通の個別銘柄と変わらないようにも見えます。

個別銘柄と大きく違うのは、証拠金取引という点です。

証券会社によって違うのですが、SBI証券で必要な証拠金は先物1枚あたり72万円です(2019.11.11現在)

先物は、株数ではなく、枚数で数えます。
ロングかショートのチケットを1枚買うイメージです。

この証拠金については、SPAN証拠金と言われるもので、毎週変わります。気になる方は検索エンジン等で検索すればすぐに情報を取得できますので調べてみてください。

※ちなみにこの記事のリライトをしている2022年7月18日現在では、1枚あたり126万円となっています。3年間でだいぶ変わりましたね。

先物を1枚取り扱う場合、ロングでもショートでも100円の差分で100,000円の利益となります。

72万円では高すぎるので、「ミニ」というのがあり、これは上記の1/10で取引できる制度です。
72,000円の証拠金で1枚買う(売る)ことができ、100円で10,000円の利益となるわけです。

【わかりやすい先物主導】

さて、これまで先物取引の話をしました。
先物取引では、個別銘柄に比べて大きな資金が動きます。

主に機関投資家や大口が取引をする

数億単位といった資金を動かす必要のある機関投資家やヘッジファンド、大口投資家は、個別銘柄を売買するとそれだけで株価を大きく動かしてしまいます。自身の取引で株価を動かしてしまうと株価操縦とみなされ金融商品取引法に違反してしまったりといったリスクがあります。

※よく個人投資家が機関の株価操縦だ!と言っているのを見かけますが、あれはただの被害妄想であると思っています。機関投資家はそのようなリスクをおかしてまでやる必要性がないからです。そもそも彼らは個人投資家と土俵が違う為、相手にもしていないと言っても過言ではないかもしれません。また、機関投資家等は株価操縦とよ疑いをかけられないように売買する際はその銘柄の出来高に対して「一日で平均出来高の何パーセント以内しか取引をしない」といったルールを決めて取引していますし、そもそもマーケットのルールは絶対守るのがプロです。

ちなみに、機関投資家や大口といったのは「主に」ということです。
もちろん、個人投資家でミニ先物を取引したり、億トレの人なんかはミニじゃなく普通に取引しています。

NISAの回で、ダブルインバは減価するという事も書きましたが、リスクヘッジとして使うなら、ミニ先物を何枚かショートしといた方がいいかと思います。

先物が動くと日経225も動く

さて、そういった人たちが、先物を取引すると、個別銘柄と同様、値が上下に動きます。

欲しい人が多く、買う人が多いと上がるし、
いらない人が多く、売る人が多いと下がります

でも思い出してください。

先物は、日経平均株価を一つの銘柄のように売買しています。
その日経平均株価自体は、[中編]で話したように「日経225銘柄を色々計算した数値」ですよね?

つまり、先物取引によって、例えば先物が23,500円になったとすれば、日経225銘柄の計算結果が23,500円になるように個別銘柄の株価が動くはずなのです。

こうした時には、先物ありきで個別銘柄が動くので【先物主導】と言われています。

【わかりやすい裁定取引】

先物と日経225は仲良し

上記のように先物主導があるように、先物と日経225は切っても切れない関係です。

裁定取引とは、理論上は同じ価格となるものの時差や受給差などで価格差が生じるものを狙って取引するものです。

理論上では、日経225全銘柄を同時にすべて買い、日経平均先物を売れば、日経平均と日経平均先物の差額分は儲けになるはずですね。
裁定取引とは、本来はこの差額分の儲けを狙う「鞘どり」のことを言います。

こういったことは機械的な取引では可能です。
プログラミングさえできれば簡単に自動でやり続けさせる事ができるのです。

鞘どりは確実に利益を積み重ねる事ができる一方で、資金力が小さければ小さな利益にしかなりません。逆に大きな資金力で行えば、リスクを極力小さくしつつ儲けることができます。

先物をショートすると同時に現物(個別株)を買う
現物(個別株)を売ると同時に先物をロングする

ある型式の一眼レフカメラをいつでも10万円で買い取ってくれる店があるとします。あなたは10万円より安い仕入れルートを知っているとしましょう。あなたはその安い仕入れルートで同じカメラを仕入れ、その店に売り続けると少ない利益ながらも安定的に稼ぐ事ができます。

これなら常に1台1万円の利鞘が取れていることになりますね。

裁定解消と裁定残

さて、裁定取引は、同時に逆のポジションを取ることで利ザヤを稼ぎますが、利益を確定する時は、残った方のポジションを解消しなければなりません。

カメラを売るのをやめたい時には仕入れも止めないといけませんね。

ショートしていた先物を買い戻すならば、ロングしていた現物を売らなければ利ザヤ分を稼いだことにはなりません。

つまり、どちらかを解消すると、もう一方も解消しなければならないのです。

もう買い取り先がないのに、カメラをいつまでも仕入れ続けるわけにはいきません。時差があったとしてもいつかは解消すべきです。

これを「裁定解消」と言いますが、こうしてポジションを解消されずにいる残高がどれだけ残っているかを「裁定残」といいます。

この裁定解消に向けた、買い圧力や売り圧力が生じる時が来ることもあるということです。
(裁定買い残が多いと近くその分の売りが出るし、裁定売り残が多いとその分の買いが出ます。)

そういうのを見ながら戦略を立てる人もいるので、参考にしてみてるとよいでしょう。

日経225銘柄を売買する時は、先物主導や裁定取引といったことも頭の片隅でいいので少しだけ考えながら、取引してみてください

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個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ負けるべくして負けてしまいます。
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