【しくじり先生のコラム④】株の失敗談から学ぼう!

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ー第3話からのつづきですー

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打ちのめされたその後

一時は、わずか1年半で24倍に増やした資産も、2018年末、立て続けに起こった3つのショックで、あっという間にピーク時の1/5となり、ほぼ元手となりました。
ここで降参。
出金し、一から出直す覚悟を。

それ以降は、少額で取引しながら知識と経験を溜め込むことに徹しています。

リスクとは

第3話では、VIXショック、逆イールドショック、クリスマスショックが、それぞれどのような原因から起こったショックだったのかを軽く書きました。
もちろんそれ以前から、それらを引き起こす要因について、毎日チェックしていたわけではありません。

なぜ起こったかが分からないものは対処のしようがありません。
まだまだ何も知らなかったんだなぁと思わされました。

それから、マーケットにおけるリスクとはなにか?
不確実性とは?
金融政策や経済政策も改めて復習。

VIXショック、逆イールドショック、クリスマスショックはもちろん、リーマンショックやITバブル崩壊、ブラックマンデー、世界大恐慌、最も古くはチューリップバブルまで。

過去の急落・暴落・下落トレンドはなぜ、どのように起きたのか?

なぜ自分のポートフォリオは一瞬で吹き飛んだのか。
どんな時でもリスクに対して万全なポートフォリオとはどういったものか?

何冊もの本やレポート、記事を読みました。

読めば読むほど、知れば知るほど、「何も知らなかったんだなぁ。」と毎日つぶやくように。

そして、それらの知識はその後、マーケットに対して臆病になりすぎる自分を作っていくのでした。

リスクを考えるあまり…

この頃から、私は、少額口座で取引するようになりました。
(出金した資金は株式投資以外のことに使うことにしました。)

というのも、リスクを知れば知るほど、マーケットに対して臆病になっていったからです。

当たり前ですが、マーケットには二面性があり、常に好材料も悪材料も存在しています。

新聞記者等の報道機関の方や評論家にとって大事なのは、上がった日は好材料に、下げた日は悪材料にフォーカスして、記事を書いたり話したりできることです。

しかし、私たちは、報道機関の人間でも評論家でもありません。

私たち投資家にとって大事なのは、今のマーケットにはどのような好材料と悪材料があるかを把握しておくことは同じですが、それを踏まえて、どのように行動するかを適切に意思決定し、確実に遂行することだと考えています。

しかし、今の私は、まだ表に現れていないような悪材料や、いつ「それ」をキッカケに起こってもおかしくない急落を気にするあまり、昔のように利を伸ばすことができなくなりました。
それだけでなく小さな損切を繰り返しては、トータルで負けることを繰り返すようになりました。

これはここ2年間の私の反省点でもあります。

2020年のコロナショックとコロナミクス

2020年の相場では、コロナウイルスによる経済の停滞・悪化という悪材料は常に存在していました。
逆に、これによる経済の停滞を防ぐために各国の中央銀行が金融政策を打ち出し、いわゆる金融相場(通称じゃぶじゃぶ相場)となりました。
実体経済だけを見ていると、決算は赤字転落だらけ。
非上場企業では倒産する会社も出てきたりと不況の足音も聞こえてきます。
PERをはじめとする各種指標は切りあがるばかりで、それらを無視して買えたものではありませんでした。
いつそれを理由に急落がきてもおかしくない状況だと思っていたからです。

しかしながら、さすがは各国のトップが何とか景気を落ちこませないようにと取った金融・経済政策です。
過去最大の下げ幅を記録した後、前年の高値どころかダウも日経も過去高値を更新したのは、過去の多くの失敗を活かした立派な政策だったと思います。

株式投資とは

第1話からここまで、私の生い立ちに始まり、投資家になってからの歩みを書いてきましたが、2020年、自身の転換点を見ることができました。

それは自分にとっての「株式投資とはなにか」という答えが改めて(ようやく?)示されたことです。

それは意外にも、自身が原点に返ることで気づいた事でした。

原点

私が株式投資を始めた理由は、第1話でも話したように「何かを始める時が来た時のため、その資金づくりとして貯金よりは利率の良さそうな運用先として」株式投資を選んだことでした。

みなさんが株式投資を始めた「原点」は何でしょうか。

多くの人が「預貯金よりマシな資産運用をしよう」とか「老後の生活に向けて少しでも安心感を積みたい」ために口座を開いた(あるいはこれから開こうとしている)のではないでしょうか。

私は、その後、いくつかの取引をしただけで、相場のことを少しわかった気になって、信用口座を開設、個別銘柄を研究し、マーケットの仕組みや歴史を知っていきました。

知れば知るほど、そのゲーム性にのめりこんでいきました。
その奥深さと難しさに立ち向かうように。

どうすれば勝てるか、どうすれば負けないのか。
来る日も来る日も、増えたり減ったりする数字を追い求めて。

この時点で私の目的は、「資産運用」ではなくなっていたのです

「株式投資を通して何がしたいのか」を見失っていないか。

今現在、大勝ちしている方も逆に大負けしている方も、自身の「原点」についてもう一度思い出してみてはいかがでしょう。

目的と手段

ふと振り返ると、株式投資をする目的は、資産運用をすることでもないことに気づきます。

本当の目的は、「資産運用をして、その資産で何がしたいのか?」という問いの先にあるからです。

そうして広く考えると、目的は「幸せや安心」を掴むことなのだと思います。

老後に向けて十分な貯蓄がある安心感が欲しい。
子供にやりたいことをさせてあげたい。
欲しいモノを手に入れたい。
知識を得て、それを活かすことに幸せを感じたい。

いずれも手元の「お金」や「知識」が増えれば叶うことではありますが、お金や知識を手に入れるための手段は、株式投資だけではありません。

何よりもの資産

知識は勉強したり経験をすれば自ずと増えます。

では、お金を増やすのに、一番確実な手段はなんでしょうか。

それは、働くことです。
(一番増えるかもしれない手段は株式投資に間違いなさそうですが笑)

私も一時期(それこそ1年半で24倍にした頃(第3話参照))、こんなつまらない仕事なんてやめてしまって、毎日もっと時間をかけて相場と向き合えば無限に資産が増えるのではないかと考えていました。

しかし、マーケットに打ちのめされて自身の無知さに気づいた後にわかったことは、手に職があり安定した確実な収入があること・働ける健康な心身を持っていること・その時間があることこそが何事にも代えがたい資産だということです。

また、仕事がおもしろい・おもしろくないは姿勢の問題であり、その見方や考え方さえ変えてしまえば、たくさんの知識を得ながら、多くの人と繋がりを持ち、多くの経験を積むことができる貴重な時間です。
そう考えるだけで、1日の1/3をおもしろ楽しく過ごせていることに気づくことと思います。

あなたはどちらがいい?

あなたは、今すぐなれるとしたらAとBのどちらになりたいですか?
【A】10億円を持っている100歳
【B】お金はないけど15歳

この回答を考える時に、お金だけが「資産」ではないということに改めて気づくかと思います。
資産とはお金やモノのような有形のものでなく、時間や知識・経験等、無形のものを含みます。
家族や友人と過ごす時間、仕事仲間とともに悩み成功を勝ち取るような経験、遊びや生活する中で得る知識etc…

そのどれもがかけがえのない資産なのです。

将来を危惧するばかりに、多くを貯蓄に回してしまい、今、目の前にある「資産」を逃さないようにしたいものです。

追証になるまでパンパンのポートフォリオを組んだり、利確した分を全て再投資に回したりするだけでなく、そのうちの一部でも、家族や友人との時間に使ったり、趣味に使ったりと、今目の前に落ちている資産も拾いながら先に進んでみてはいかがでしょうか。
(ギャンブル依存症に近い状態とならないように!)

将来の自分を作るのは今の自分です。
今を一番大切に。

まとめ

○株をやりたいと思っているんだけど教えて!
○今のうちから資産運用しておきたい!
○そろそろ始めたいけど何からやればいい?

周りの友人や知人から聞かれることも多くなってきました。

第1話では、生い立ちも含め、私が投資家になるまで
第2話では、何も知らずにやり続けた結果
第3話では、初めての成功体験とそれすら失敗だった話
第4話では、その後の反省と見えてみたことについてお話ししました。

株式投資とは何でしょうか。
株式投資を始めることで将来への不安は消えるのでしょうか。
株式投資を始めたら幸せを掴むことができるのでしょうか。

株式投資は、人生を豊かにするための手段のひとつに他なりません。

もちろん、大きく成功する方もいらっしゃいます。
しかし、そういった方々は、普段から並々ならぬ努力であったり、人並み外れた感性の持ち主、いわゆる天才であることは確かだと思います(大勢の平均的な人たちが常に勝ち続けることができるようなゲームではありません。)
最近ではTwitterなどのSNSでも身近に成功者の声を聞くことができていとも簡単に億を掴むことができそうですが、そんなことはありません笑

がむしゃらに突き進むことを止めることはしませんしそんなことはできませんが、あまりに株式投資に夢中になってしまうことで、家族や友人との時間を削ってしまったり、仕事に身が入らなくなってしまったり、欲しいモノも買わず株式投資にばかり使ってしまったりとならないように、今、目の前に溢れている幸せを見逃さないようにしましょう。

誰かさんみたいに。笑

最後に

株式投資を始めたからといって、幸せになれるわけではありません。

株式投資はあくまでもお金を扱っているだけのことにすぎないからです。

たかが金です。

インベスターZより

何があれば、何をしていれば幸せなのかは、あなたが決めるもので、これまで何十年と生きてきた人生の中で既に何かしらの答えを持っているはずです。

私もいまだ成長過程にあるため、私が7年間やってきて見出したのはこれだけ!という話にしかなりませんでしたが、みなさんが株式投資をうまく使って今後の人生を豊かにされることを願っています。

おまけ

今回の記事を書いて伝えたかったのは、投資家で成功するには並々ならぬ努力と多くの時間が必要であることもそうですが、だからといって諦めろという事ではありません。
「うまく使って」と書いたのは、自身の無理のない範囲で、長く続けられるようにという思いを込めています。
途中で投げ出さずに、根気強く、仮説と検証を繰り返し続けることが、唯一、成功に繋がる道だと考えているからです。

私の好きな漫画「インベスターZ」に、次のセリフがあります。

インベスターZより

100人の人が思いついたとしても 行動するのはそのうちのたった一人
そして100人の人が行動したとしても 行動し続けられるのは そのうちのたった一人
つまり1万人のうち一人しか「やり続ける」人間はいない
天才とは じつは そういうカラクリなのだそうです

私は間違いなく「やり続ける」天才なので笑、今後ともよろしくお願いします。

スラムダンクより

ーおわりー

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株式市場では、初心者もプロも一つの戦場で売買しています。
個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ負けるべくして負けてしまいます。
「THEO」のようにAIが自動で資産運用してくれるサービスもありますので、リスクヘッジの一つとして活用することをオススメしておきます。
債券や現物資産も組み合わせて運用するため株式市場全体が荒れるような場面で守備力を発揮し、資産運用に一躍買ってくれますよ(私の実体験です)。

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