【しくじり先生のコラム③】株の失敗談から学ぼう!

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ー第2話からのつづきですー

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個人投資家リスタート!

24時間365日を株式投資に費やすようになり、たくさんの本や記事を読みました。
業界地図や四季報で業種ごとの最新動向やおよそ3700社の概要、金融政策や経済対策の内容や効果、中央銀行のはたらきなどなどマーケットの全体像をつかみ、東証での様々な取引ルールを確認しました。

ここでようやく、やっとスタートラインに立ったと言えるぐらいでしょうか。

株式市場では、初心者もプロも一つの戦場で売買しています。
いち個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ、負けるべくして負けてしまいます。

快進撃始まる!

第2話のとおり、2015年の夏から2016年の夏まで、およそ1年間続いた下落トレンドの中で元本は1/10までに減っていました。

しかし、いつまでも下がり続ける相場というのもないものです。
毎日毎日ボディブローを食らい続けながら、立ち上がることがしんどくなった時でも、共に戦ってくれた仲間(師)がいたことで辞めずに済みました。
そして、ようやく2016年秋頃から資産が再び上昇することになりました。

トランプラリー開始

2016年秋頃からコツコツと戻し始め、キリの良いところぐらいまでになりました。

2016年11月には米国選挙がありました。
ヒラリーとトランプによる大統領選挙は、番狂わせのトランプが当選!
その後、トランプ政権により次々と打ち出された大型減税を始めとする景気刺激策の効果もあり、世界中でリスクマネーが帰ってき始めました。

そして、ついに私にもその年明け2017年1月から、グイっと増える時がきたのです。

1年半で24倍に?!

このリスクマネーの回帰から、私の快進撃も始まりました。

その頃、自身のスタイルも固まりつつありました。
色々と試しながらではありましたが、私にはおよそ1週間~1か月を目途にしたスイングトレードが最適でした。

この頃、Twitterでも記録を残していたのでその推移と主に取引した銘柄を書いておきます。

・2017年1月 6198 キャリア 年初来180%
・2017年2月 3267 フィル・カンパニー 年初来250%
・2017年3月 7172 ジャパンインベストアドバイザー(JIA) 年初来300%
・2017年4月 6039 動物高度医療センター 年初来360%
・2017年5月 6545 インターネットインフィニティ 年初来490%
・2017年6月 3687 フィックスターズ 年初来475%
・2017年7~8月 6035 アイアールジャパン 年初来510%
・2017年9~10月 2351 ASJ、4241アテクト、6145 日特エンジニアリング(現NITTOKU)などなども追加 年初来520%
・2017年11月 3989 シェアリングテクノロジーやアイアールジャパンの好決算で年初来665%に上抜け
・2017年はそのまま大納会まで増やし続け、年初来800%(8倍)まで増やすことになりました!

調子に乗ってます笑

あまりもの好調に、2018年の目標は年初来3倍を掲げました。
ロットも大きくなってきたので、同じようにできたとしても8倍は無理だと考えたためでしたが、今思うと無茶な目標の立て方だったなと感じます笑

さて、その後の成績はというと…
(年初来表記は100%ベースにリセット)
・2018年1月 年初来125% 
・2018年2月 3902 メディカルデータビジョン(MDV) 年初来114%
・2018年3~4月 4022 ラサ工業 年初来110%
・2018年5月 3762 テクマトリックス、6245 ヒラノテクシード 年初来190%
・2018年6月 その後も好決算のおかげで年初来300%を記録!

このあたりがピーク。だいぶ浮かれてますね笑

この時、1年半で資産が24倍にもなっていました。
取引のロットはだんだん大きくなり、1万株単位で取引することもしばしば。
1日で年収程度を稼いだり、また同額を損切りするような事もありました。

「勘違い」ふたたび

しっかり勉強しなおして、基礎を築き、間違えたトレードさえしなければ、永遠に増やし続けることができる!
完全にマーケットのことを分かりきった気になっていました。
ここで同じ過ちを繰り返してしまったのです。

地合いのおかげとまぐれの連続を自分の実力と勘違いしたこと

トランプラリー

この期間の日経平均は、16000円から24000円まで上昇し続けていました。

マーケットを大きく上回るリターンを得ていたのも確かですが、それはその分だけ大きなリスクを背負ってきた裏返しでもあります。

リターンばかりを追い求めていたばかりに、リスク管理が疎かになっていたのです。
市場の雰囲気もそんな感じだったと思います。

誰もが浮かれていて、リスクマネーが続々と流入してくるような雰囲気。

ちょうどこの頃、金余りという言葉も出てき始め、ビットコインを始めとする仮想通貨も短期間で数10倍になったという話も多くありました。

私も気が大きくなり、浮かれていたひとりでした。

急落は突然に

悪い相場がいつまでも続かないように、良い相場もまた長くは続きません。

2018年2月には、VIXショックといわれる相場急落がありました(幸い私は被害なし)。良すぎる地合いに対して、コールオプションとプットオプションのバランスが極端となり、結果的に需給バランスが崩れ、相場急落を引き起こしたのです。

2018年10月には、リスクマネーが株式市場に流れ続けたことと、トランプ政権がいつ暴走するかわからないといったことなどから、米国債券の短期利回りが長期利回りを上回る現象(逆イールド)が起こり、これを発端とした逆イールドショックが起こりました。
逆イールドが起こると、1年以内に不景気局面に入るという歴史的事実もあり、世界中の株式市場は、一気にリスクオフへと傾きました。

一旦は落ち着きを取り戻しましたが、それも束の間。この流れを引きずり、2018年12月末にはクリスマスショックが起こりました。

年初来高値をつけた10月1週目の24448円から12月最終週には一時18948円と、わずか2か月で30%近く急落するという大荒れ相場となりました。

もちろん私も大きなダメージを負いました。
大きなロットで取引をするようになっていたため、板の薄い銘柄は売り捌くのも大変だったのを覚えています。売りたい人が多いのにもかかわらず、買ってくれる人がいないのです。

急激に増えてきたリターンは、それだけ多くのリスクを背負っていたことの裏返しです。

この連続の相場急落で私の資産も減り続けました。

資産の引き上げ

私が運良く助かったのは、ちょうどこの頃に入籍したこともあり、必要な資金だけは最低限確保しておかなければならないと考え、すんなり出金したことでした。
もしこの時、出金もせず、これまでの過信から意地になったトレードを続けていたとすれば、そのレバレッジも相まって、借金生活に突入していたかもしれないと思うと、怖いものです。

レバレッジのお話し

みなさんは信用取引を利用しているでしょうか?
元手資金の約3倍の取引ができ、差金決済等にもかからないことから、利用している個人投資家も多いことと思います。

レバレッジ(てこ)をうまく活用すれば、少ない資金を大きく増やすことができるのも事実です。
一方で、資金を大きく減らすことにもなります。


仮に上限で3倍のレバレッジをかけている時に、上記のような30%超の下落に付き合う事となれば、元手が全て吹き飛ぶ計算です。

もちろんそれ以上ともなれば、借金生活が待っていますし、そうやって一瞬で退場に追い込まれた個人投資家を何人も見てきました。
上げはジワジワ、下げは一瞬。

もし今、レバレッジのおかげで短期間で急激に資産を増やしているのなら、こういったリスクがあることも改めて認識しておくべきだと思います。

大きな反省

一時は膨れ上がった数千万円という資金を元に、レバレッジをかけ、大きなロットで取引を重ねた毎日。
2018年の取引総額は20億円を超えていたようです(その年の取引記録から)。

あの頃は相場のことを分かった気になっていました。

しかし、今思い返すと、基礎を学んだだけで、もっと知っておかなければならないことや考えておくべき事が山ほどあったことに気づかされます。

まるで基礎がなっていなかった頃(師と出会う前)の自分を恥ずかしいと思ったように、更に多くの事を学んだ今になってこの頃の自分を振り返ると、これもまた恥ずかしいものです。

弱小投資家の時は、大口投資家の気持ちが分かれば勝ち続ける事ができると思っていましたが、大口投資家もピンキリであることもわかりました。

私のように、少し基礎を固めたぐらいで、地合いのおかげで浅い知識のまま大口投資家になってしまった人も多いのではないかと思います。
特に2020年のコロナショックを機に株式投資を始めた方は、その後の急落はなく、リスク管理が必要ないまま、大きく資産を伸ばした方も多いのではないでしょうか。

また、最初から退職金等でまとまった資金を持ち込む方は、初心者ながら大口投資家として適切に対処しなければならないのですから。

少額のうちにできるだけ学ぶこと

これは持論ですが、大きな額を取引することだけが投資家のバロメーターではないと思います。
先述のように、多く・広くを知らぬまま、大した知識や経験もないまま、大きな資産を築いてしまうことも多くある世界です。
大口だからうまいわけでもなく、大口だから知っているわけでもありません。

これは、わが師に教えられた姿勢でもありますが、失敗できる時に多くの経験を積み、多くの失敗を繰り返しておくべきだと思います。

数10万円から100万円程度の口座であってもたくさんの取引をして、色々と試し、多くの事を学ぶ事ができます。
また、失敗しても働いた給料でカバーできる範囲です。

私のように、浅いままに数千万円という資金を持ってしまってから失敗をすると、数千万円のリスクを負わなければならないのですから。。。

あの頃に、そのことに気づき、すんなり逃げる事ができた事は、自分の判断とはいえ、後にも先にも投資家人生で一番の判断だったのかなと思います。

ーつづくー

オススメの本を挙げていますので是非のぞいてみてください。

↑お金の生存戦略「THEO」について↑
株式市場では、初心者もプロも一つの戦場で売買しています。
個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ負けるべくして負けてしまいます。
「THEO」のようにAIが自動で資産運用してくれるサービスもありますので、リスクヘッジの一つとして活用することをオススメしておきます。
債券や現物資産も組み合わせて運用するため株式市場全体が荒れるような場面で守備力を発揮し、資産運用に一躍買ってくれますよ(実体験です)。

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